犬がフィラリアの薬を吐いた!これって飲み忘れが原因なの?
この記事を読まれているということは、
犬のフィラリアの薬を
うっかり飲み忘れてしまいましたね?
あれ、飲み忘れたら
どうなってしまうのでしょうか?
すごく不安ですけど、獣医さんに聞いたら
なんか怒られそうですよね・・・。
実はわたしも、
飲ませ忘れたことあるんです。
不安でたまらず、
慌てて獣医さんに電話しました。
(全然怒られませんでした!)
そのとき教えてもらったことを
まとめてご紹介しますね。
薬の飲み忘れは危ないの?
犬のフィラリアの薬を飲み忘れた場合、
どうなるのでしょうか?
結論からいうと、
どうもなりません。
今すぐフィラリアになることは
絶対にありません。
まずは安心してくださいね。
飲み忘れた期間が10日程度なら、
フィラリア感染の心配はありません。
忘れた分の薬を今飲ませればOKです。
飲み忘れた期間が11日以上の場合、
フィラリア感染の可能性があります。
しかし、今できることはありません。
フィラリアに感染しているかどうかは
半年後でないと検査できないのです。
とりあいず今は忘れた分の薬を飲ませ、
以降は飲み忘れないようにしましょう。
半年後に血液検査をし、
フィラリアに感染していた場合は
即刻治療が必要になります。
予防薬ってどんなもの?
そもそも、フィラリアの予防薬って
どんなものなんでしょうか?
フィラリアとは、蚊が媒介する
犬糸状虫という寄生虫のことです。
フィラリア予防薬は、
フィラリアを体外に排出する駆虫剤です。
1ヶ月に1度駆虫剤を飲むことで、
体内に入ってしまったフィラリアを
小さいうちに排出するための薬なのです。
期間はいつから飲むべき?
フィラリア予防薬を使用する期間は
いつからいつまででしょうか?
蚊に刺されることで
フィラリアが体内に入り込みますから、
蚊がいる期間の使用が必要です。
本州ではおおむね5月から11月まで、
沖縄や蚊の多い地域では1年中、
予防薬の使用が必要です。
副作用について
薬の服用で心配なのは、
副作用ですよね。
フィラリア予防薬による副作用は
何例か報告されています。
主な副作用は下痢や嘔吐で、
急激なアレルギー反応による死亡例も
なかにはあります。
特にコリーやシェルティなどの牧羊犬は
副作用を起こしやすいといわれており、
慎重な投与が必要です。
しかし、
フィラリアに感染することと比べたら、
副作用はあまり心配いらないと思います。
フィラリアの予防薬の主成分である
’’イベルメクチン’’は、
人間の治療薬にも使われています。
比較的安全性が高く、
効果も高いのです。
イベルメクチンは
日本の大村智教授が発見し、
ノーベル賞を受賞したことでも有名ですね。
予防薬の料金はいくら?
フィラリアの予防にかかる料金は
どのくらいなのでしょうか?
だいたいの相場料金は、
1錠700円~1500円です。
※動物病院や犬の体重によって
実際の料金は異なります。
予防薬には、次の2タイプがあります。
- 錠剤タイプ
- ジャーキータイプ
ジャーキータイプの方が少し高めです。
その分嗜好性も高いので、
犬に負担なく投薬できますよ。
症状と治療法とは?
フィラリアに寄生されると、
フィラリア症という病気にかかり、
次のような症状がおこります。
- 咳
- 息切れ
- 散歩を嫌がる
- 四肢のむくみ
- 水を異常に欲しがる
- 食欲不振
- 腹水がたまる
腹水がたまった様子
フィラリアは最終的には
犬の心臓や肺に住み着き、
死に至らしめます。
忠犬ハチ公も
フィラリアが原因で亡くなった
といわれており、結構身近な病気です。
治療法は3パターンあります。
- フィラリアの寿命(5年)が過ぎるまで、
予防薬の投与を続けながら待つ。 - フィラリア治療薬を投与する。
- 外科手術で虫をとる。
1の場合、強い薬を使わないため
犬の体への負担は少ないです。
しかし、5年の間に急変して
死亡するリスクがあります。
2の場合、ヒ素を含む強い治療薬を
投与するため、犬への負担が大きいです。
予防薬以上に副作用の恐れもあります。
しかし、98%の確率で治癒します。
3の場合、全身麻酔での手術ですから
当然リスクも負担も大きいです。
どの治療法もリスクが高いため、
治療よりも予防が大切なのです。
まとめ
いかがでしたか?
フィラリアの薬を飲み忘れても、
今すぐにどうこうということは
ありません。
とりあいず安心してくださいね。
今は飲み忘れた薬を投与して、
今後は忘れないように気を付けましょう。
フィラリア予防は蚊が飛んでいる期間
し続けなくてはいけません。
費用もかさみますが、
フィラリア治療のリスクの高さと比べると
予防薬の方が楽で安価です。
愛犬の安全のために、
フィラリアの予防を
忘れないようにしてあげましょう。
スマホのスケジュールアプリなどで
投薬日を管理すると忘れないですよ!